胃カメラ
胃カメラ検査とは?
口または鼻から内視鏡を挿入し咽頭、食道、胃、十二指腸を観察する検査です。“がん”の死因順位で女性は第4位、男性は第3位である“胃がん”を発見、予防するための検査です。
従来の“胃がん”検診は透視検査(バリウムを内服する検査)が主流でしたが最近では徐々に胃カメラ検査が導入されてきています。色調の変化や僅かな凹凸が早期“胃がん”発見の手掛かりですから透視検査よりも胃カメラ検査が断然に優れます。
従来の“胃がん”検診は透視検査(バリウムを内服する検査)が主流でしたが最近では徐々に胃カメラ検査が導入されてきています。色調の変化や僅かな凹凸が早期“胃がん”発見の手掛かりですから透視検査よりも胃カメラ検査が断然に優れます。
さらに胃カメラ検査は透視検査では不可能な咽頭の観察が可能です。検査そのものの時間は透視検査よりも短く、鎮静剤を使用したり経鼻での検査であればバリウムを飲むよりも楽であるというメリットもあります。
元々日本人はピロリ菌感染率が欧米よりも高く、ピロリ菌が原因となる“胃がん”も多くみられます。“胃がん”の原因であるピロリ菌は40歳までに対策をする必要性がいわれています、40歳までには胃カメラ検査を受けましょう。
元々日本人はピロリ菌感染率が欧米よりも高く、ピロリ菌が原因となる“胃がん”も多くみられます。“胃がん”の原因であるピロリ菌は40歳までに対策をする必要性がいわれています、40歳までには胃カメラ検査を受けましょう。
衛生環境の改善やピロリ菌対策による胃がんの減少の一方で食生活の欧米化により食道と胃のつなぎ目に発生する“接合部がん”が増えています。
”食道がん“や“胃がん”は“大腸がん”と違い完全に予防はできませんが、定期的な胃カメラ検査により早期での発見が可能です。つまり“胃がん”による多くの不幸は防げるはずなのです。早期であればあるほど高率に根治が可能であり、さらにお腹を切らなくても“胃がん”を治すことがが可能となります。
ピロリ菌感染歴、胃粘膜の萎縮の程度、喫煙歴などに応じて1~数年おきの検査をお勧めしています。
”食道がん“や“胃がん”は“大腸がん”と違い完全に予防はできませんが、定期的な胃カメラ検査により早期での発見が可能です。つまり“胃がん”による多くの不幸は防げるはずなのです。早期であればあるほど高率に根治が可能であり、さらにお腹を切らなくても“胃がん”を治すことがが可能となります。
ピロリ菌感染歴、胃粘膜の萎縮の程度、喫煙歴などに応じて1~数年おきの検査をお勧めしています。
どんな病気が分かりますか?
悪性疾患 | 咽頭がん、食道がん | 特殊な波長の光で毛細血管まで拡大観察し早期病変を発見します。 |
胃がん | 通常観察、特殊光観察、拡大観察で早期発見します。 | |
十二指腸(乳頭部)がん | 早期がんでも非常に大きな手術が必要になりやすく超早期がんを発見することが大事です。 | |
その他 | 胃リンパ腫、粘膜下腫瘍(悪性)など | |
良性疾患 | ヘリコバクター・ピロリ感染症・萎縮性胃炎 | 胃と十二指腸の細菌感染症です。炎症や潰瘍の原因となります。胃“がん”の原因のひとつです。心筋梗塞などの血管病変への関連も示唆されています。内服治療で菌を退治します。 |
食道裂孔ヘルニア・逆流性食道炎・バレット食道 | 生活スタイルの欧米化で増加しています。食道と胃の境界に発生する“がん”の原因となるため治療が必要です。 | |
その他 | 急性・慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、食道炎、食道アカラシア、良性ポリープ、腺腫(前がん病変)、粘膜下腫瘍(良性)など |
検査はつらくないですか?
のどの表面麻酔だけでは苦痛を伴います。当院では鎮静剤を使用して眠っている間に検査を受けていただきます。検査後はしっかりと目を覚ました状態まで回復した後にご帰宅していただきます。
鼻から挿入する超細径のカメラを使用することで入眠剤を用いない検査もしています。鎮静剤を使用しないのでご自分で車を運転して帰宅できます。
従来の鼻からの胃カメラ検査は診断能力が劣っていため早期病変の発見のためになるべく通常の検査をお勧めしていました。当院では最新式の細径経鼻内視鏡を使用して4K高解像度画像が得られます。まだ発売して間もなく浜松市内のクリニックではどこでも可能な検査ではありません。
鼻から挿入する超細径のカメラを使用することで入眠剤を用いない検査もしています。鎮静剤を使用しないのでご自分で車を運転して帰宅できます。
従来の鼻からの胃カメラ検査は診断能力が劣っていため早期病変の発見のためになるべく通常の検査をお勧めしていました。当院では最新式の細径経鼻内視鏡を使用して4K高解像度画像が得られます。まだ発売して間もなく浜松市内のクリニックではどこでも可能な検査ではありません。
どのくらいの時間がかかりますか?(検査の流れ)
1. 受診
正確な検査のために事前に受診をお願いしています。問診と検査の予約、検査の詳しい説明をさせていただきます。
お薬手帳など、現在内服しているお薬が分かるものをお持ちください。
安全に検査を受けていただくための最低限の採血検査をさせていただきます。
他院や健康診断の採血結果などがあればお持ちください。
お薬手帳など、現在内服しているお薬が分かるものをお持ちください。
安全に検査を受けていただくための最低限の採血検査をさせていただきます。
他院や健康診断の採血結果などがあればお持ちください。
2. 検査前日
遅くとも午後8時までに食事を済ませて下さい。就寝までは水やお茶であれば自由です。
ふだんの内服薬はいつもの通りに服用してください。
ふだんの内服薬はいつもの通りに服用してください。
3. 検査当日の朝
朝食は摂らないで下さい。
糖尿病のお薬は内服しないでください。インスリンの自己注射もしないでください。 その他のふだんの内服薬は服用してください。
内服時の水やのどを湿らす程度の少量の水・お茶は摂取してかまいません。
糖尿病のお薬は内服しないでください。インスリンの自己注射もしないでください。 その他のふだんの内服薬は服用してください。
内服時の水やのどを湿らす程度の少量の水・お茶は摂取してかまいません。
4. 来院、検査準備
事前に説明した時間までに来院していただき、更衣室で検査着の着用をしていただきます。(上着を脱ぐ以外の着替えはありません)
点滴、胃の中の泡をきれいにする内服をしていただきます。
点滴、胃の中の泡をきれいにする内服をしていただきます。
5. 検査
鎮静剤で眠っている間に検査をします。5分~10分程度です。
6. 検査後
回復室にて休憩していただいた後に検査結果をご説明します。
お昼までにはすべて終了します。
検査後のお食事や普段の内服については個別に説明させていただきます。
体質によっては鎮静剤の影響が若干残ることがあるので安全のためにご自分で運転しての帰宅は控えて下さい。
女性の患者様のためにメイク室を用意してあります。
胃カメラ検査については従来の鎮静剤とは別に"自分で運転をしての帰宅が可能"な鎮静剤を使用できます。
お昼までにはすべて終了します。
検査後のお食事や普段の内服については個別に説明させていただきます。
体質によっては鎮静剤の影響が若干残ることがあるので安全のためにご自分で運転しての帰宅は控えて下さい。
女性の患者様のためにメイク室を用意してあります。
胃カメラ検査については従来の鎮静剤とは別に"自分で運転をしての帰宅が可能"な鎮静剤を使用できます。
ピロリ菌検査について
ヘリコバクター・ピロリ菌とは胃・十二指腸に感染している細菌です。
日本を含む東アジアに多い感染症です。“胃がん”の原因の大部分はピロリ菌感染とされますが、その他にも様々な病気の原因のひとつとされています。
短期間の内服治療で退治が可能なので、ピロリ菌感染と診断したら除菌療法をします。
日本を含む東アジアに多い感染症です。“胃がん”の原因の大部分はピロリ菌感染とされますが、その他にも様々な病気の原因のひとつとされています。
短期間の内服治療で退治が可能なので、ピロリ菌感染と診断したら除菌療法をします。
・胃がんのほとんどはピロリ菌の感染による長年の慢性胃炎の放置が原因です。
・慢性胃炎は自覚症状は基本的にありません。
・幼児期にピロリ菌に感染している同居家族から移されることが主な感性経路です。
感染しているかどうかは胃カメラ検査、血液検査、尿検査、便検査、呼気検査の組み合わせで診断します。
それぞれの検査方法は内服中のお薬、A型胃炎の合併など患者様の背景により結果が不正確となってしまいます。
過去に除菌療法を受けたとおっしゃる患者様にピロリ菌感染を認めることが時々あるのはこのためです。
当院は日本ヘリコバクター学会のガイドラインに従った検査と除菌療法をさせていただきます。
成人の場合、ガイドラインにもありますが胃カメラ検査は必須です。
除菌が成功しても定期的な胃カメラ検査が推奨されています。
ピロリ菌感染により傷んだ胃粘膜は完全には元に戻りません。
胃がんになるリスクは下がりますがゼロにはならないためです。
中高生のピロリ菌検査と除菌治療を始めました。(胃カメラ検査不要)
詳細はこちら
・慢性胃炎は自覚症状は基本的にありません。
・幼児期にピロリ菌に感染している同居家族から移されることが主な感性経路です。
感染しているかどうかは胃カメラ検査、血液検査、尿検査、便検査、呼気検査の組み合わせで診断します。
それぞれの検査方法は内服中のお薬、A型胃炎の合併など患者様の背景により結果が不正確となってしまいます。
過去に除菌療法を受けたとおっしゃる患者様にピロリ菌感染を認めることが時々あるのはこのためです。
当院は日本ヘリコバクター学会のガイドラインに従った検査と除菌療法をさせていただきます。
成人の場合、ガイドラインにもありますが胃カメラ検査は必須です。
除菌が成功しても定期的な胃カメラ検査が推奨されています。
ピロリ菌感染により傷んだ胃粘膜は完全には元に戻りません。
胃がんになるリスクは下がりますがゼロにはならないためです。
中高生のピロリ菌検査と除菌治療を始めました。(胃カメラ検査不要)
詳細はこちら
費用はどのくらいですか?
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
観察のみ | 2,000円~程度 | 3,000円~程度 | 4,000円~程度 |
観察+生検(病理検査) | 3,000円~程度 | 6,000円~10,000円程度 | 10,000円~ |
必要な血液検査、ピロリ菌検査、診察料、点滴、薬剤などについては別途費用が発生します。
施設によって表記してある費用が異なることがありますが、保険診療なので実際に必要な費用は同じです。血液検査代や薬剤代が含まれた表示かどうかなどで異なってきます。
浜松市胃がん検診について
鎮静剤をご希望される場合は3,000円の自己負担をお願いしています。
鎮静剤をご希望されない場合は、経鼻細径ファイバーを使用させていただきます。
施設によって表記してある費用が異なることがありますが、保険診療なので実際に必要な費用は同じです。血液検査代や薬剤代が含まれた表示かどうかなどで異なってきます。
浜松市胃がん検診について
鎮静剤をご希望される場合は3,000円の自己負担をお願いしています。
鎮静剤をご希望されない場合は、経鼻細径ファイバーを使用させていただきます。